<フィギュアスケート:北京オリンピック(五輪)>◇12日◇首都体育館・練習用リンク◇男子公式練習

団体戦と個人で銅メダルをつかんだ宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、早くも3月の世界選手権(フランス・モンペリエ)へスイッチを入れた。希望者が滑ることができる練習枠で35分を2枠分滑った。フリー「ボレロ」をかけての通しで、4回転4種5本の高難度構成をミスなくそろえた。

(1)4回転ループ

(2)4回転サルコー

(3)4回転フリップ

(4)トリプルアクセル(3回転半)

(5)4回転トーループ+3回転トーループ

(6)4回転トーループ+2回転トーループ

(7)3回転半+1回転オイラー+3回転フリップ

10日に行われたフリーでは、ステファン・ランビエル・コーチが振り付けた「ボレロ」でミスがあり「唯一の心残りはステファンに『良かったよ』と言ってもらえるような演技ができなかったことです」と振り返っていた。再始動でいきなり完璧なボレロを披露し「何も言わないでください。『試合でやれよ!』って…」と自虐ネタで笑わせた。

練習2枠目は、まだ競技会で投入していない4回転トーループ+3回転ループを初披露。ループは右足で着氷後、そのまま跳び上がるため、全日本選手権(21年12月)前に右足首を痛めてからは練習をやめていたという。引き揚げる際には「今日から足が大丈夫そうなので再開しました」と充実した表情を見せた。

団体で銅、個人で銀メダルの鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)も宇野とともに練習し「昌磨くんを見てると『僕もやらなきゃいけない』って気合が(入る)」と刺激を受けている様子だった。【松本航】