ノルディックスキー・ジャンプ女子の北京オリンピック(五輪)代表伊藤有希(27=土屋ホーム)が3度目の五輪に向けて最終調整している。現在オーストリア・ゼーフェルトで練習を積んでいる。2月4日の開幕まで10日を切った。「小さい時から夢見た五輪の舞台にまた立たせていただけることに本当に感謝の気持ちでいっぱい」と挑む。

エース高梨沙羅とともに女子初採用の14年ソチ五輪から3大会連続での出場。ソチ7位、18年平昌9位とトップ10入りをしている。だがメダルを目指すため、昨夏から土屋ホームのオーストリア人コーチ、リヒャルト・シャラート氏とともにジャンプの大改革を決断。助走姿勢は「自分としては今までと全然違う」ほど低くした。五輪シーズンでの大胆な挑戦だったが、感覚はつかみかけている。

過去2大会ではプレ大会などで現地を肌で感じる機会があったが、今回はぶっつけ本番となる。「今までとは全く違う五輪になるんじゃないかなと考えている。不安というよりも、フレッシュな気持ちで臨めるんじゃないかな」と前向きだ。28日から行われる五輪前最後のW杯ビリンゲン大会(ドイツ)で総仕上げし、1日に北京入りを予定している。