スピードスケート・ショートトラックで2月の北京オリンピック(五輪)男子日本代表が“数的不利トレ”で24年ぶりメダルを狙う。15日、長野・南牧村で練習を公開。

98年長野五輪(男子500メートル金メダル西谷岳文、銅メダル植松仁)以来の表彰台へ、男子5000メートルリレーの連係に注力した。最年少の宮田将吾(18=阪南大)は16年リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルとイメージを重ね「(陸上も)100メートルでメダルはなかったけれど、きっちりとリレーで取っている。リレーになればチャンスはもっとある」と力を込めた。

この日の朝は氷点下10度近くと冷え込んだが、練習は熱かった。今季のW杯は6位が最高。宮田ら五輪代表は4人1組だが、相手は強豪国のスピードを想定し6人とされた。休憩十分の6人に食らい付き、氷上であおむけに倒れた菊池耕太(24=恵仁会)は「今までにないぐらい追い込まれている」とポツリ。全てはショートトラックの歴史を変えるためだ。エース吉永一貴(22=トヨタ/中京大)は「競技を知ってもうためにも五輪の舞台は大切。しっかりと結果を残したい」と言い切った。【松本航】

◆北京五輪のショートトラック 日本代表は男子が宮田、菊池耕、吉永、小池克典(21=全日空商事)の4人。女子は菊池純礼(26=富士急)、菊池悠希(31=ANA)、神長汐音(22=全日空商事)の3人。男女個人種目に加え、男子5000メートル、初採用の混合2000メートルのリレー2種目でメダルを目指す。韓国、中国、カナダや、オランダなど欧州で盛ん。日本は10年バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートル銀メダルの長島圭一郎ヘッドコーチ(39)が、競技の枠を超えて強化を担当。