今回はホールドの種類や特徴について説明したいと思います。ホールドにはさまざまな種類があります。形状が異なれば、持ち方も登り方も変わってきます。ここではよく出てくるホールドを紹介します。


【ガバ】

 スタートのホールドとして使われることが多い、最も持ちやすいホールドです。えぐれていてガバっと手で持つことができるので「ガバ」と呼ばれています。初心者の課題など比較的簡単な課題の中によく出てきます。


【カチ】

 持つところがないほど非常に小さいホールドです。エッジ(厚み)は1センチほどでとても薄く、そこに指を立てて、力が逃げないように親指を人さし指の上に乗せ、握りしめるようにしてつかみます。指を立てて握りしめるホールドです。難しい課題に多いです。


【ピンチ】

 親指と残りの指で挟むようにして握りしめる感じで持ちます。これも難しい課題です。


【スローパー】

 形状が非常になめらかなホールドです。手のひらで押さえるような感じで持ちます。



 ここで紹介したホールドはほんの一部ですが、壁を登る上でその形状を理解しておくことは、課題攻略の基本といえます。

 次回からは壁の傾斜に合わせた、体の使い方や足の使い方を説明します。

(2017年5月31日付本紙掲載)