僕の名前の由来は、鈴木大地スポーツ庁長官です。小さいころは、病院とかでフルネームで呼ばれるとき、大人の人からも「一緒だね」と言われるのは正直、最初は恥ずかしくて、恥ずかしくて。

その気持ちが変わったのは、中学だか高校だか忘れましたけど、鈴木大地さんの特集をやっていたんですよね。バサロ泳法で金メダル取ったっていう。

金メダルを取った方というのはもちろん知ってましたし、すごい方だと思ってましたけど、それを見てより一層、すごい方だと思えた。本当に光栄なことだと気づいたんですよね。接点はないですけど、1度番組で特集を組んでくださった時に、ビデオメッセージはいただいたことがあります。僕の水泳は…学校の授業くらいで、泳げるには泳げるけど、スピードがあるかは分からないですね。

幼いころに水泳をやるとかは全くなく、父と兄の影響で野球を始めました。当時の夢はプロ野球選手でしたけど、高校からは自分の実力もわかりましたし、無理だなと思い始めました。気持ちが変わったのは大学3年の春が終わった後。大学日本代表に選んでいただいてからです。

その時の代表には、斎藤(佑樹=日本ハム)さんだったり、ロッテでいえば伊志嶺(翔大)さんや小池(翔大=現ロッテブルペン捕手)さんだったり、周りはプロにかかるような選手ばかりで。もしかしたらプロに近づいたんじゃないかと思いました。どういう規模とかは別にして、日本代表のユニホームを着られるのは光栄なことだと思って、いい刺激になりました。

今回のオリンピックは日本でやるので、いざ始まったらどの競技も注目して見ると思います。もちろん僕も野球選手なので、出られたら光栄だなというのはありますが、そこを目指してやるわけではないです。ただチームが戦い終わった後、来年選ぶ段階になって、自分の名前が候補に挙がってくれたら、選手としてこれ以上うれしいことはないです。

オリンピックには井口監督も出てますけど、本当にすごいことだと思う。東京に限らずオリンピックに出られるなら、どこでもうれしいです。ただ、自分が30歳という野球人生で一番脂が乗っている時期に、東京で開催されるオリンピック…出られないとしても、見ようと思います。(263人目)