18年平昌パラリンピックが一歩近づいた。リオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子走り幅跳び銀メダルの山本篤(34=スズキ浜松AC)が、日本障害者スキー連盟のスノーボード強化指定選手に選出されたことが18日、分かった。

 中学1年でスノーボードを始めた。高校2年の時、バイク事故で左脚を切断したが、手術の半年後には再開した。一時は年間40日、山にこもって滑るほど熱中していた。ここ2年はけがのリスクを考慮し、リオ大会も控えていたため陸上に専念していた。

 今年1月に久々に雪山を訪れ、挑戦を決意。2月に初出場したスノーボードの全国障がい者選手権スノーボードクロス(大腿切断などLL1)決勝でいきなり優勝し、平昌大会に出場する意志を固めた。「可能性はあると思う。1つずつクリアして平昌を目指したい」と話していた。

 今後は国際大会出場ライセンスを取得し、国際大会で一定の成績を残せば、平昌大会出場の可能性も見えてくる。