女子100メートル(切断などT42)は昨年のリオデジャネイロ・パラリンピック7位入賞の前川楓(19=チームKAITEKI)が、向かい風2・6メートルの中で2位以下に0・6秒以上の大差をつける17秒49で圧勝した。「スタートから上体を起こす動きがうまくいったけど、後半は風が強くて…。でも調子がいいことは確認できました」。記録は伸びなかったが、レース後は笑顔だった。

 リオ大会後は足を股関節から動かすフォームづくりに取り組んでいる。「まだレースの後半は股関節が上にあがりにくい」と、改造フォームを最後まで維持するまではもう少し時間がかかりそうだが、「世界につながる練習」と前向き。前日の走り幅跳びと2冠を達成した19歳は、7月の世界選手権でこの1年間の成長を確かめるつもりだ。