男子走り幅跳び(切断などT47)で今季世界ランキング1位の芦田創(23=トヨタ自動車)は5位に終わった。

 7メートル15センチの今季世界最高記録を持って大会に臨んだが、記録は最終6回目に跳んだ6メートル40どまりで、自身の持つ日本記録に75センチも届かなかった。

 「まったく動けていなかったことと、高反発のトラックに適した動きに切り替えられなかったことが大きかった」と芦田は敗因を分析した。4回もファウルをするなど、跳躍のタイミングが合わなかった。金メダルを狙って「イチかバチか攻めていった」という強気な姿勢も、結果的に空回りした。

 3段跳びで銅メダルを獲得して中1日。「疲れはそれほどなかった」というが、金メダルが期待された本命種目で重圧があったのかもしれない。「純粋にパワーが足りないと思いました。技術なら負けないと思うのですが、合わないコンディションの中でもアベレージを高く持っていけるのが強い選手。高反発も自分にプラスにできる選手が強い。世界ランク1位で乗り込んだ中で、ここまで崩れたのは自分が弱いのかと。勝ちきれる選手にならないとだめだと思いました」。芦田には3年後の2020年に向けた新たな課題がしっかりと見えていた。