「レコードガール」が地元で快走した。女子400メートル(視覚障害T13)は、佐々木真菜(20)1分0秒15で優勝した。所属する東邦銀行の本拠地は福島市。スタントから「マナコール」も湧き起こった。

 大会前の練習から好調で、地元メディアには自らが持つ59秒90の日本記録を上回る58秒台を予告していた。「前半からスピードに乗れましたが、最後の150メートルで落ちてしまいました。納得いきません」。それでも今年は200メートルを含めて、走るたびに日本記録、アジア記録を更新してきた。日本記録は塗り替えられなかったが、こちらも自身が保持していたアジア記録、大会記録は更新した。

 「まだ世界とは差があるんです。400だと5秒は詰めないいけないんです」。世界選手権(7月、ロンドン)では200メートル5位、400メートル6位。来年もレコードラッシュが見られるのか。真菜の成長物語りは続く。