世界ランク4位の日本が同2位の米国を51-46(14-12、14-11、12-12、11-11)で破り、決勝進出を決めた。

 2010年バンクーバー世界選手権、16年リオデジャネイロ・パラリンピックで銅メダルを獲得しているが、両大会を通じて初の決勝進出で、銀メダル以上が確定した。

 日本は第1ピリオド(P)から組織的な守備で米国のミス、反則を誘ってターンオーバーを重ねた。攻めても池透暢(38)、池崎大輔(40)の“イケイケコンビ”、ベテラン島川慎一(43)らを軸にスピードと正確なパスワークでトライを奪った。前半の第2Pを終えて28-23とリード。後半も米国の激しいプレッシャーに耐えて逃げ切った。

 日本は1次リーグA組を4勝1敗の2位、米国は同B組を5戦全勝の1位で準決勝に進んでいた。

 日本にとって米国は厚い壁だった。パラリンピックでは12年ロンドン大会3位決定戦で敗れ、16年リオ大会の1次リーグ最終戦でオーバータイムで1点差負けし、決勝進出を逃している。その米国に快勝し、勢いに乗って臨む10日の決勝の相手は英国を破ったオーストラリア。1次リーグで敗れたリオ王者の世界1位に雪辱し、一気に世界の頂点を狙う。

 池崎大輔の話 昨日(8日)のオーストラリア戦でミスが続いたことを反省し、修正して、ベンチも含めてチーム一丸で戦えた。これが自分たちが求めてきたプレーで、それができたことが勝利につながった。

 島川慎一の話 かつては胸を借りる思いで戦っていた米国にこうやって勝てるようになったことは感慨深い。ぜひ、決勝も勝ってチャンピオンになりたい。