男子走り高跳び(義足など)で、16年リオデジャネイロ・パラリンピック代表で昨年の世界選手権銅メダリストの鈴木徹(38=SMBC日興証券)は、1メートル89の平凡な記録に終わり、銀メダルだった。

185センチ、189センチとも2回目の跳躍で成功したが、続く192センチを3回とも失敗。自己記録の2メートル2センチに遠く及ばなかった。

シーズン記録トップで臨んだ今大会は優勝最有力候補だった。「優勝を決めてから自分の記録に挑戦しようと思っていた」と本人も金メダル獲得に自信を持っていた。「ジャンプがばらつきが多く、安定しなかった。トラックが熱くて、日陰にいるようにして、スタッフが用意してくれた氷で暑さをしのいだが、試技回数が増えて、自分で負荷をかけてしまった」と悔しがった。今季はアキレス腱(けん)を痛め、調整も遅れていたという。

20年東京パラリンピックで同種目が実施されるかは未定だという。今季からは走り幅跳びにも挑戦している。練習では5メートル20を跳んでいる。目標は日本記録の5メートル70。「新しいことへ挑戦したいという気持ちで始めた」と鈴木は明かした。