男子やり投げ(切断などT47)で日本記録保持者の山崎晃裕(22=順大職)は5位に終わった。

1投目から両足がつるアクシデントに見舞われて下半身が安定せず、本来の投てきができなかった。5投目にこの日最高の58メートル75を投げたが、自身が今年5月の北京GPで更新した日本記録60メートル65には2メートル近く及ばなかった。

「万全の状態で臨んだのに、すごく情けない。悔しいです。1投目から6投目までずっと足がつっていた。原因は分からない」とうつむいた。

先天性の右手首欠損で15年に障害者野球から転向した。昨年の世界選手権で5位入賞するなど、ここまで急カーブで成長を続けてきたが、今大会は大舞台でしっかりと結果を出すことの難しさを実感した。

「失敗の原因がどこにあるのか。来年から世界選手権、東京パラリンピックと大舞台が続く。運も味方につけないといけない。課題は技術も体力も全部です。2年前と比べれば成長しているので、2年後はさらに成長すると思う。頑張りたい」と前を向いた。