世界ランキング4位の日本が、開幕戦で同1位のブラジルに4-0で快勝した。

日本は開始直後に初代表の萩原紀佳(17)が先制ゴールを決めて勢いに乗り、ともにリオデジャネイロ・パラリンピック代表の欠端瑛子(25)、小宮正江(43)が追加点。後半にも欠端が自身2点目を決めて突き放した。守ってもパワフルなブラジルの攻撃を組織的な守備で完封した。

「最初は自分の得意なコースに投げようと思いました。ものすごく緊張したけど、勝ててうれしかったです」と萩原。試合はブラジルのスローで始まったが、それをしっかり守った後の日本の最初の攻撃は萩原に任された。初代表、初先発での初スローは、ライトサイドからコートをはうようなストレートでブラジルゴール右隅を揺らした。

日本は2試合目でリオ大会金メダルで世界2位のトルコと対戦。相手のバウンドボールに守備が乱れて4-7で敗れたが、欠端が3得点をマークした。3試合目の同6位・米国戦は2-2の引き分け。この試合でも欠端が2点を挙げた。

大会には世界ランキング上位の4カ国が参加。2日までの2日間で2回戦総当たりの1次リーグを行い、3日に決勝、3位決定戦が行われる。

日本は12年ロンドン・パラリンピックで金メダルを獲得したが、16年リオ大会、昨年6月の世界選手権は準々決勝敗退に終わった。来年の東京大会で世界女王の座復帰を目指している。