世界ランク1位の国枝慎吾(35=ユニクロ)が、同138位の竹田浩之を圧倒した。6-0、6-0。合計12ゲームで相手に許したポイントは8つだけで、7ゲームがラブゲームだった。

昨年は全豪、全仏を制覇し、世界1位に返り咲いた。今年の全豪では準決勝でステファン・オルソン(スイス)に敗れたが、その後はツアー3連勝とスキがない。「気を引き締めたことと、オルソンに負けたことでヒントがつかめた」。ヒントの中身については「言えないです」と言葉を濁したが、「体調、テニスの内容もいい状態で来年の東京へ向かっていると思う」と笑顔で言った。

昨秋のジャカルタ・アジアパラを制して、すでに東京パラリンピックの出場権を獲得。王者はこの大会も順調に勝ち上がりそうだ。