女子世界ランク2位の上地結衣(25=三井住友銀行)が7連覇を逃した。同1位のディーデ・デフルート(22=オランダ)に3-6、6-7のストレート負け。昨年に続く皇后杯獲得もならなかった。

「あの試合では連覇はできない。自分のプレーの精度をもっと上げてていかないといけない」。表彰式を終えた上地は淡々と答えた。

第1セットは1度もサービスをキープできなかった。そして、仕切り直しの第2セット第1ゲーム。自らのサービスゲームを3連続ダブルフォールトでラブゲームで失った。この試合を象徴するシーンを「甘いサーブを打つと強いリターンを返される。いいサーブを打ってもタイミングを合わされそうで、気持ちに整理がつかないままだった」と振り返った。

デフルートとは通算13勝11敗だが、昨年以降は2勝7敗と大きく負け越し、今年の全豪決勝では0-6、2-6で完敗している。急成長の強打のライバル対策として、この試合で「試したかったことはできた。あとは来年の東京へ自分を変えていくしかありません」。デフルートを倒すため、上地が心技両面での立て直しを図る。【小堀泰男】