世界ランク10位の日本は、3位決定戦で同6位のカナダに1-3(11-25、16-25、25-22、20-25)で敗れた。

世界2位の中国、同11位も昨年の世界選手権で4位のイタリアを含めた対抗戦で、総当たりの1次リーグから4連敗の最下位。ただ、選手たちは20年東京パラリンピックへ大きな1セットを奪った。

1次リーグは3試合連続ストレート負け。最終戦もセットカウント0-2と追い込まれたが、そこから粘った。第3セット、いきなり4連続失点もひるまない。カナダの強烈なサーブに対応し、ボールをつなぐ。6-10から菊池智子のサービスエースなど4連続得点で追いつき、1点勝ち越された後に相手のミスに乗じて5連続得点でリードを奪うと、反撃をしのいで逃げ切った。

「1セット取った。それだけでは意味はないかもしれないが、それがなけれれば勝ちにはつながらない」と真野監督。日本でアジア以外の国が出場する国際大会は初開催。連日地元の小中高校生ら多くの観衆が詰めかけた。緊張感に包まれた選手たちは当初、力を出し切れずにいたが「試合ごとにムードは良くなっていた」と菊池。お互いに目を見つめ合って気持ちを合わせ、総力戦で第3セットを奪い取った。

「第4セットを取れなかったのは悔しいが、今の代表の力は出し切れたと思う」と西家道代主将。10連続失点でスタートした第1セットから立て直し、意地を見せた。海外勢の高さとパワーへの対応など課題も多いが、真野監督は言う。「こんな素敵な大会で選手たちはいい経験ができたと思う。東京ではどんな色でもいいからメダルを取りたい」。

決勝は中国が3-0でイタリアを下した。