女子SU5(上肢障がい)準決勝で、豊田まみ子(27=ヨネックス)は鈴木亜弥子(32=七十七銀行)との日本人対決に0-2(12-21、8-21)で敗れた。

「アウトのミスやレシーブのネットが多すぎました。ラリーができないまま終わってしまった。応援していただいた方に申し訳ない試合でした」。試合を振り返る豊田にいつもの笑顔は見られなかった。

午前の準々決勝でラハユ(インドネシア)を2-0(21-13、21-18)で下し、勢いに乗って午後の鈴木戦に臨んだ。しかし、精度の高いショットで前後左右に揺さぶられ、スピードを生かした攻撃が不発。終始守勢に立たされたまま、ミスを重ねて完敗した。鈴木には9月のタイ、中国国際に続いて敗れ、決勝戦を棄権した10月のデンマーク国際を含めれば4連敗になった。

東京パラリンピック出場レースはダブルスの成績が最優先される。そんな状況で豊田はシングルスに絞って代表権獲得を目指す。東京パラランキングは今大会前の時点で5位。可能性を広げるには3位以内に食い込む必要がある。

ランキングポイントを獲得できる大会は年が明けてから4月までの3大会になった。「この大会でできれば決勝まで進みたかったです。もう1度体をつくり直してトレーニングを積みたい」。昨年9月に右ハムストリング付着部の筋肉を断裂し、古傷の両アキレス腱痛にも悩まされている。これから2カ月ほどの間にコンディションを整え直して戦力を充実させ、豊田が東京へラストスパートをかける。