BC2(脳性まひ)の決勝は3年連続6度目の優勝を目指す杉村英孝(37=伊豆介護センター)と、3年ぶりの王座奪回、8度目の優勝を狙う広瀬隆喜(35=西尾レントオール)の対戦になった。

1次リーグから準決勝までともに負けなしの5連勝。ただ「選手権はお互いに手の内を知っている同士でやりづらい」とクビをひねる杉村は、逆転の辛勝が2試合あるなどスッキリしない戦いが続く。一方の広瀬は「点を取るべきところで取らないとやられてしまう」と相手を圧倒しながら勝ち上がってきた。

リオデジャネイロ・パラリンピックの団体戦BC1・2チームで銀メダルを獲得した主力選手同士。決勝に勝てば杉村は3大会連続、広瀬は4大会連続のパラリンピック代表が内定する。「広瀬選手とは探り合いになる。ミスとした方が負ける。多くの人にボッチャの楽しさを感じてもらえる試合をしたい」と杉村が意気込みを明かせば、広瀬も「杉村選手がやりにくい展開に持ていきたい。今年やって来たことをすべて注ぎ込んで3連覇を阻止したい」と負けていない。

日本のボッチャをリードしてきた2大エースの決勝対決は5年連続7度目。世界トップレベルの攻防が繰り広げられる。