日本車いすバスケットボール連盟は10日までに、女子日本代表チームが来年に延期された東京パラリンピックに向けて東西分散合宿で再始動したことを明らかにした。

女子代表は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から活動を休止してきたが、今月から東京都の味の素ナショナルトレーニングセンター、神戸市の兵庫県立障害者スポーツ交流館の2会場に分かれて強化合宿を行うことを決定。東京グループは9日から12日、神戸グループは14日から17日にかけて、体調を考慮しながら体力強化や個人スキルの向上を図る。

合宿は感染症対策と選手、スタッフの安全を最優先に行われ、連盟は「選手は任意参加で代表選考に関わるものではない」としている。

女子代表はパラリンピックで00年シドニー大会銅メダル、08年北京大会では4位になっているが、その後は予選敗退が続いた。開催国枠で3大会ぶりに出場する東京大会で北田千尋(31)、網本麻里(31)、藤井郁美(37)らを中心に上位を狙っている。

岩佐義明監督の話 多くの選手はトレーニングが不足していることから、個人の現状把握、基礎技術(チェアスキル)の確認で、身体的な負荷を考えて焦らず安全にトレーニングに取り組んでいきたい。