国際パラリンピック委員会(IPC)は31日、国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)に要求していた選手の障がいクラス分けの再評価について、対象の97%にあたる128選手の資格認定を終了したと明らかにした。データ不足などのために保留となっている4選手については、評価期限を8月1日から再延期した。

IPCは今年1月、IWBFが独自のクラス分け基準を持つのはルール違反と指摘し、IPC基準に従わなければ車いすバスケットボールを東京パラリンピックから除外する可能性もあると警告。その指導に従ってIWBFは障がいの軽い4・0、4・5クラスで東京大会に出場する可能性がある男女132選手の再評価を行い、9選手がIPC基準を満たさなかったとし、4選手については判断を保留していた。

日本は男女とも開催国枠で東京大会出場が決まっており、今回の再評価の対象になっている。日本車いすバスケットボール連盟は評価結果や人数、氏名、性別などについて明らかにしていない。

再評価期限は5月29日とされていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月1日に変更されており、今回が2度目の延期になった。

◆車いすバスケットボールのクラス分け 障がいの種類や程度で持ち点が定められている。最も重い1・0から最も軽い4・5まで0・5点刻みで8クラスで、コート上の5人の持ち点合計は14点以下でなければならない。1・0は腹筋や背筋などの体幹機能が効かず、座ったままでも体のバランスを取ることが難しい状態。4・5は片大腿(だいたい)切断や軽度の下肢障がいで体幹の両側への側屈運動が可能な状態。