東京五輪・パラリンピック組織委員会は3日、来年に延期された東京パラリンピックの競技日程を発表した。開幕日が8月24日と曜日を合わせて1日前倒しになったことに合わせて、全体を364日スライド。9月5日の閉幕まで12日間、22競技539種目が21の競技会場で行われる。

パラリンピックの競技日程は4月、国際パラリンピック委員会(IPC)と同一会場、同一日程で行うことで合意。会場など施設使用の見通しが立ったため、五輪に続いて発表された。これで、東京大会の全競技日程が確定。組織委が目指す「安全で安心な大会」開催に向けて前進した。

競技初日となる8月25日から24のメダルイベントを実施、大会中盤となる29日を「ゴールデンサンデー」とし、トライアスロンや車いすラグビーなど期間中最多の63のメダルイベントを行う。終盤には新競技として初めて実施されるバドミントン、テコンドーで盛り上げ。最終日の9月5日はマラソンの男女決勝、車いすバスケットボール男子決勝などが締めくくる。

運営上の理由から一部開始時間、終了時間の変更はあるが、ほぼ今年予定された日程通り。ターゲットが確定したことで、組織委の室伏広治スポーツディレクターは「選手にとって、はっきりと目標が見えているのは大きい」と話した。

最大の課題となる新型コロナ対策については五輪同様、今秋にも政府、都との協議会を発足。選手や大会関係者の安全を第一に、本格的な検討に入る。