日本車いすバスケットボール連盟(JWBF)は8日、国際パラリンピック委員会(IPC)の基準に応じた選手の障がいクラス分けの再審査で、対象になった日本選手男子6人、女子8人のうち女子の1人が不適格と判定されたことを明らかにした。

この選手の障がいはIPCが定めるパラリンピック出場要件を満たしていないと判定された。JWBFは選手と協議した結果、判定を受け入れた。選手名は公表していない。

IPCは1月、国際車いすバスケットボール連盟(IWBF)が独自のクラス分け基準を持つのはルール違反とし、IPCの基準に従わなければ車いすバスケットボールを東京パラリンピックから除外する可能性もあると警告。これを受けたIWBFは、IPCの求めに従って障がいの軽い4・0、4・5クラスで東京大会に出場する可能性がある世界の男女132選手に対して再審査を行った。

JWBFはこれまで再審査を受けた日本選手について人数、性別なども明らかにしていなかった。

◆車いすバスケットボールのクラス分け 障がいの種類や程度で持ち点が定められている。最も重い1・0から最も軽い4・5まで0・5点刻みで8クラスで、コート上の5人の持ち点合計は14点以下でなければならない。1・0は腹筋や背筋などの体幹機能が効かず、座ったままでも体のバランスを取ることが難しい状態。4・5は片大腿(だいたい)切断や軽度の下肢障がいで体幹の両側への側屈運動が可能な状態。