5選手が参加した男子88キロ級は、大堂秀樹(45=SMBC日興証券)が185キロで制した。

08年北京からパラリンピック3大会連続出場、197キロの日本記録を持つ第一人者にしては低い重量にとどまったが、「ピーキングなしだったから上々。結果には満足しています」と表情は明るかった。

今年2月のW杯(英国)で左大胸筋の肉離れを起こし、全治6カ月と診断された。「8月まではおとなしくしていて、9月から本格的に始めた」と調整なしで迎えた大会を「(来年)1月の全日本へのスタート」と位置づけた。

来年に延期された東京パラで4大会連続出場を目指す。出場権を争うランキングは現在11位。圏内の8位以内へは、国際パラリンピック委員会指定の国際大会で自己ベストをを上回る200キロ超えの記録が求められる。北京、ロンドンはランキングで勝ち取ったが、リオは推薦出場。「力を競う競技だから実力で、すっきりランキングで出てなんぼと思っている。納得して出場したい」と意地をのぞかせた。

◆パラ・パワーリフティング 下肢に障がいを持つ選手が対象で、台上にあおむけになった状態でバーベルを押し上げて重量を競うベンチプレス競技。東京パラでは男女各10階級が行われる。最低出場標準記録をクリアし、国際パラリンピック委員会が指定する国際大会の成績が反映されるランキングで、来年6月までに上位8位以内に入れば出場権が得られる。