東京パラリンピックの代表最終選考会を兼ねるジャパンパラ陸上第1日は24日、高松市内で行われ、女子400メートル(上肢障がいT47)は16年リオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルの辻沙絵(26=日体大教)が58秒45をマークし、自身が持つ日本記録を0秒51塗り替えた。「思っていたタイムよりもよかった」と笑顔。19年世界選手権(アラブ首長国連邦)の銀メダル相当のタイムになる。

以前は義手だったが、今は約160グラムの重りを右腕に巻いて走る。筋力的な負担から「後半に腕がしびれていた」こともあって、助言も受け、義手を外した。すると肩甲骨の可動域が増し、大きく腕を振れてストライドが伸びた。「後半で垂れなくなった」。不振に悩んだ時期もあったが、2大会連続のメダルへ、手応えを得た様子だった。