日本ゴールボール協会は30日、男女6人ずつの東京パラリンピック代表内定選手を発表した。

昨年3月に発表していたが、コロナ禍による1年延期によって入れ替えの可能性を示していた。男子信沢用秀(34)にかわって川嶋悠太(26)が、女子小宮正江(45)にかわって萩原紀佳(20)が内定選手となった。

日本代表の市川総監督はオンラインで取材に応じて「(1年延期で)ベテラン、若手で大きく変化するのは事実」。毎月の強化合宿に加えて、2月のジャパンパラ競技大会でのプレーを見て決断した。同大会の際にも「総合的なバランスを考慮して、適正なメンバーを選ぶ」としていた。

女子については内定6人に加えて「ターゲット選手」として小宮と安室早姫(28)の2人を選出した。

新しく内定選手となった萩原は、3月に行われた障害のクラス分けで、有効期間を年内とされた。東京パラリンピック出場には22年12月までの有効期間が必要になっている。市川総監督は「憤慨しています」と、5月か6月に再度、クラス分けを受けることを求めている。萩原の有効期間変更を粘り強く求めていくが、仮に出場できない場合は、ターゲット選手が萩原に代わって代表になる。

内定選手は以下の通り

▼男子 田口侑治(30)宮食行次(26)佐野優人(20)川嶋悠太(26)金子和也(21)山口凌河(24)

▼女子 天摩由貴(30)欠端瑛子(28)高橋利恵子(23)萩原紀佳(20)浦田理恵(43)若杉遥(25)