鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)が、5大会連続でパラリンピック代表に内定した。

男子200メートル自由形(運動機能障害S4)決勝で2分57秒35を出し、派遣標準記録を突破。ベストからは4秒遅いが「レース感を取り戻すのが目的だったし、このくらい出したいと思うところはクリアできてよかった」と、ベテランらしく冷静に話した。

04年アテネ大会に17歳で出場し、長くパラ水泳界を引っ張ってきた。13年からは拠点を英国に移していたが、新型コロナの影響で帰国。それでも、今年3月の日本選手権後には渡英し、今大会後も再び英国に渡って「本番に向けて、しっかりトレーニングしたい」。

気になるのは、世界の情勢。「今、欧州選手権をやっていて、いいタイムが出ている。金メダルへの道のりは険しくなるばかりだけれど、あきらめずに頑張りたい」と、08年北京大会以来の金メダル獲得を目指して話していた。