21年東京大会をはじめ、パラリンピックの車いすテニス男子で4個の金メダルを獲得した国枝慎吾さん(38)への国民栄誉賞表彰式が17日、首相官邸で行われた。

国枝さんは4大大会(グランドスラム)全制覇とパラの金を合わせた「生涯ゴールデンスラム」を達成。1977年の同賞創設以来、通算28例目でパラ選手の受賞は初めてとなり、岸田文雄首相から記念の盾などが贈られた。

岸田首相から「長く車いすテニス界の第一人者として活躍され、テニス大会最高位の4大大会で史上最多の通算50勝、東京パラリンピックの金メダルも含めた生涯ゴールデンスラムの達成など前人未到の快挙を成し遂げ、パラスポーツの社会的認知度の拡大、発展に極めて貢献し、広く国民に夢と感動、社会に明るい希望や勇気を与えてくれました。よって、ここに国民栄誉賞を贈り、これを表彰します」とたたえられた。