14年ソチ大会金メダリスト狩野亮(31=マルハン)の連覇はならなかった。スタート直後にバランスを崩して転倒し、途中棄権に終わった。

 「行きたいラインを通ったが、雪面が荒れていて、すごく(下から)たたかれた。この1年間はこのレースだけを見つめてやってきたので、やっぱり悔しい」。

 7日の公式練習で転倒し、コース脇のネットフェンスに激突した。上半身を強打したが、それよりも「1日を無駄にしたのは厳しい」と表情を曇らせた。その後の公式練習は悪天候のため2回とも中止。コースを通しで滑ることなく、ぶっつけ本番で臨まねばならなかった。11日のスーパー大回転には3連覇がかかる。日本が誇る高速系の雄が立て直しを図る。