平昌五輪代表でショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)がフリー2位の197・45点を記録し、合計297・94点の2位で初優勝を逃した。最終滑走の金博洋(中国)が大技の4回転ルッツで2・71点の出来栄え点(最高3点)を引き出すなど、フリートップの200・78点を記録し、合計300・95点で逆転優勝を果たした。

 初披露となったからし色の衣装に身を包んだ宇野は、冒頭の4回転ループを着氷。だが、回転不足の判定となり、続く4回転フリップで転倒した。昨年12月の全日本選手権後に練習し続けた後半の4回転トーループは2本とも成功。こだわってきた後半で立て直したことで「安心した気持ち。フリップを失敗した後に立て直す練習をしてきた。後半のトーループが決まったことがうれしい」と前向きに振り返った。

 試合後の記者会見では新衣装の狙いについて問われ「言っていいのか分からないですけれど、たぶん(五輪の)フリーは青で滑るので、このコスチュームは今回きりです」と笑って説明。次戦はいよいよ平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)となる。