フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が「100%」で五輪の舞台に戻ってくる。カナダ・トロントで羽生を指導するブライアン・オーサー・コーチ(56)が6日、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)会場の江陵アイスアリーナで取材に応じ、昨年11月に痛めた羽生の右足首が既に治り、3種類の4回転ジャンプを跳んでいることを明かした。さらに「見くびってもらっては困る」と、周囲の不安を打ち消した。11日に韓国入りし、男子66年ぶりの連覇がかかる個人戦に挑む。

<羽生の右足首負傷 これまでの経緯>

 ▼17年11月9日 GP・NHK杯の公式練習の際に、4回転ルッツで転倒し、右足首を負傷。

 同10日 右足関節外側靱帯(じんたい)損傷と診断され、NHK杯欠場。同12日に日本連盟を通じ、10日間絶対安静、全治約3~4週間と追加の診断結果を発表。

 ▼12月10日 「だいぶ良くなりましたが、まだ痛みがあるため、氷上練習は出来ていません」と談話を発表。全治4週間の予定を過ぎても氷上練習を再開していないことが判明。

 ▼同14日 「当初の診断では3~4週間ほどで元に戻るということでしたが、通常の捻挫よりも治りが長引く靱帯を損傷していることが分かりました。また、腱(けん)と骨にも炎症があるため、治るスピードが早くはありません」と、回復が遅れている理由を発表。

 ▼同18日 全日本欠場を発表。「全日本に向け、治療とリハビリに取り組んでまいりましたが、断念せざるを得なくなりました」とコメント。

 ▼同25日 平昌五輪代表に決定。

 ▼18年1月11日 ビッグスポーツ賞に欠席も、「平昌五輪に向けて強い気持ちを持って日々過ごしています。これからも努力を重ね、自分を超え続けたいと思います」とコメントを発表。

 ▼同16日 日本連盟の小林フィギュア強化部長が、1月初めから本格的な氷上練習を再開したと明かす。