女子フリーで五輪初出場の坂本花織(17=シスメックス)が131・91点を記録し、5位となった。冒頭の連続3回転ジャンプが単発となり、動揺から緊張が最後まで継続。ほろ苦い経験を21日からの個人戦に生かす。ロシアからの五輪選手(OAR)のザギトワが158・08点でトップとなり、男子の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)とアイスダンスの村元哉中、クリス・リード組(ともに木下グループ)はフリー5位。日本は14年ソチ五輪に続く5位で、表彰台を逃した。

 リンクを引き揚げた坂本が、出迎える仲間に頭を下げた。「ここまでみんなが頑張ってこの順位まで上げてきたのに、自分が足を引っ張ってしまった」。SP、フリーを合わせて3戦連続210点超えの勢いが、初の大舞台で止まった。出だしの3回転フリップでバランスを崩し、3回転トーループとの連続ジャンプに持ち込めない。ジャンプの再構成を考えるがあまり、持ち前の「勢い」は影を潜めた。「あんまり五輪っていう感じはしなかったんですけれど、そう表で思っていても、(頭の)中では『五輪なんだ』っていう緊張があったのかなと思います」。21日の個人戦を前に、もう1度日本で立て直す。「団体でこういう経験をしたのでガッツリ頑張ります!」と引き締めた。