フィギュアスケート男子で五輪2連覇を目指す羽生結弦(ANA)ら日本勢のライバル、18歳のネーサン・チェン(米国)が15日の記者会見で、フリーでは4回転ジャンプを4種類、合計で最大5度入れる意向を明らかにした。5種類を跳べる武器の4回転のうち、最高難度のルッツのほかにフリップ、サルコー、トーループで構成する。

 昨年10月のグランプリ(GP)シリーズのロシア杯で羽生を破ってGP初優勝。羽生が不在だった12月のGPファイナルでは宇野昌磨(トヨタ自動車)に勝って初制覇した。米国が銅メダルを獲得した団体のショートプログラム(SP)では精彩を欠いたが「いい勉強になった」と前向きで「(羽生)ユヅルは僕に刺激、やる気を与えてくれる存在だが、試合では自分の演技に集中するだけ」と強調した。

 16日の個人種目のSPでは羽生の次に登場する。心構えを問われると「(演技後に観客から投げ込まれる羽生がお気に入りのくまの)プーさんに気を付けなきゃ」と言って笑いを誘った。