フィギュアスケート女子の宮原知子(19=関大)が19日、世界女王に続く好演技を誓った。明日21日のショートプログラム(SP)に向けて江陵アイスアリーナで練習し、午後4時からは滑走順抽選に出席。最終グループ6人中2番目となる26番を引き「いいと思います。何番でもいいように準備してきました」と穏やかな笑みを浮かべた。

 会場の雰囲気を追い風にする。直前の25番は世界選手権2連覇中のOAR(ロシアからの五輪選手)メドベージェワ。今季は右足故障に悩まされながらも、11日の団体女子SPでは81・06点と自らが持つ世界最高点を更新した。好演技であれば会場のボルテージが上がることは必至で、宮原は「気持ちを強く持つことです」と心構えを示した。

 ジュニア時代からの仲で、セーラームーンのテーマ曲を日本語で歌うメドベージェワと英語で交流してきた。「4歳の時とかに(セーラームーンが)大好きでした」と共通点を持ち合わせる。この日はSP曲「SAYURI」をかけての練習で、ジャンプ3つをノーミス。苦戦する3回転サルコーは、夜の練習でも繰り返し確認した。スタートダッシュへ、ライバルに食らいつく。【松本航】