フィギュアスケートのエキシビションは今日25日に催される。

 新女王が「虎」になる!? エキシビションは、メダリストらが試合とは趣が異なる多種多様なプログラムを披露するフィギュア独特の「後夜祭」。なぜエキシビションがあるの? 注目スケーターは? 日刊スポーツ公式キャラクター、ブル男が答えます。

 -エキシビションってどんなことをするの

 ブル男 メダリストを中心に男女シングル、ペア、アイスダンスの選手が勢ぞろいして、各自が試合で滑った演目以外を滑るんだよ。日本語訳すると「公式記録ではない公開演技」という意味かな。主要な国際大会では必ずあって大人気。試合より先にチケットが売り切れになることもあるよ。

 -試合と同じ演技ではいけないの

 ブル男 国際スケート連盟(ISU)はエキシビション用のプログラムを作ることをルールにしてる。選手はショートプログラム(SP)、フリーと同じように準備するんだ。曲や衣装なども比較的自由で、ジャンプなどの規定もないから、選手の新たな魅力を発見できる機会でもあるね。選手自身も観客の反応を見て、試合で新しいジャンルに挑戦する参考にすることもあるんだな。

 -今回の登場選手は

 ブル男 66年ぶりの2連覇を果たした羽生選手は大トリで登場するよ。昨季から使用する「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」を滑るんだ。「今回は震災から立ち直って少しでも元気になり、明るくなるような気持ちのこもった演技ができたらなと思っている」と語ってるね。衣装がはだけたことで話題となったアイスダンスの閔ユラ、ガメリン組(韓国)や、ペア13位だった北朝鮮のリョム・テオク、キム・ジュシク組も出演する。

 -特におすすめ選手は

 ブル男 女子を制したザギトワ選手だね。衣装がビックリ。まるで虎柄の全身タイツなんだ。曲はアフリカの夜をテーマにしたジャズナンバーで、古代人のイメージを表したというんだけど…。アフリカには虎はいないしね。去年の12月に名古屋で行われたGPファイナルでは日本のファンも仰天。15歳とは思えない妖艶な雰囲気を漂わすよ。若き女王の試合とはまったく違った一面は、必見だなあ。