平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)フリースタイルスキー男子モーグルで、銅メダルを獲得した原大智(20=日大)が16日、在学する都内の日大スポーツ科学部内でトレーニングを再開した。「負けると楽しくない。勝ちたい」と、22年北京大会での金メダルを目標に掲げた。都内でメダル獲得の報告を終えると「体がなまるとケガをする」と入念な筋トレで汗を流した。

 当初は「ベストを尽くした」と思っていたが、映像を見返すと「もっとできた」と反省と課題も見えてきた。得意のターンだけでは、世界の頂点に立てない。課題はエア。「ダブルフルツイスト(伸身後方1回宙返り2回ひねり)」「コーク1080(軸をずらした3回転)」と、世界最高難度の技の習得を目指す。

 次戦は来月3日開幕のワールドカップ(W杯)田沢湖大会(秋田)。昨年世界選手権2冠の堀島に刺激を受け、その反骨心でメダルを勝ち取った。「堀島も悔しさをバネにしてもっと強くなるはず」と、同学年のライバルと4年後の世界の頂点を目指していく。【田口潤】