平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)に合わせた南北交流行事として韓国北東部、江陵とソウルで行われる北朝鮮の「三池淵管弦楽団」の公演について、市民からの観覧申し込みの受け付けを行った韓国のチケット販売会社「インターパークチケット」は3日、2回の公演に計約15万6000人の応募があったと明らかにした。

 抽選で280人の当選者を選ぶ江陵公演の倍率は約140倍、250人を選ぶソウル公演は約468倍。当選者には1人2席ずつ無料でチケットが配られる。

 韓国統一省の説明では、五輪開幕前夜の8日の江陵公演は、抽選で席を得た観客のほかに240人を招待。11日のソウル公演でも860人を招く。南北離散家族や北朝鮮脱出住民(脱北者)らが招かれるという。

 三池淵管弦楽団は約140人で構成される。統一省によると、北朝鮮は2日、韓国に対し、公演内容は今後知らせるとし、演目には韓国側の歌が「多く含まれる」と伝えた。5日に朝鮮半島西側の南北連結道路から先発隊23人が韓国入りし、6日に本隊が続くという。