国際オリンピック委員会(IOC)が平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)の選手らに五輪仕様のスマートフォンを配布する際、国連制裁違反となる懸念から北朝鮮には貸与を打診したところ、北朝鮮が受け取りを拒否したことが8日分かった。聯合ニュースが伝えた。

 スマホは「ギャラクシーノート8 オリンピックエディション」。大会の無線通信分野での公式パートナーとなっているサムスン電子が、選手団やIOC関係者らに計約4千台を提供している。北朝鮮側の拒否理由は明らかになっていない。

 国連安全保障理事会の制裁では、軍事目的に転用可能な機器やぜいたく品の北朝鮮への提供が禁じられており、選手団が北朝鮮に持ち帰れば制裁違反の恐れがあると判断したもようだ。同様に安保理制裁下にあるイランの選手団は貸与を受けている。