国際オリンピック委員会(IOC)は14日、ドーピング検査の不正防止を目的に新設した独立検査機関(ITA)の事務総長に、世界反ドーピング機関(WADA)欧州事務所で事務総長を務めるベンヤミン・コーエン氏(スイス)が就任すると発表した。

 ITAは国際競技連盟(IF)や大規模大会の主催者から独立し、検査の主体となる。ロシアの国ぐるみのドーピング問題を受け、競技団体や政府が検査に関与できないようにする狙いがある。