スピードスケート・ショートトラックの平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表が18日、長野県内で合宿を公開し、異例のアウェー対策を披露した。

 男女リレーの練習中に大音量で流れたのは14年ソチ五輪の競技中の音だった。92年アルベールビル大会銅以来のメダルを狙う男子5000メートルリレーは予選で韓国と同組。ショートトラック人気が高く、本番会場は地元ファンで埋め尽くされること必至だ。そこでギルメット・ヘッドコーチが「本番に近い状態で練習しておきたい」と昨年末に提案していた。

 この日は前回のテレビ中継の音声のみを流し、選手はコーチの声が届かないほどの騒々しさの中で、チームワークを磨いた。ベテランの坂爪は「自分たちのレースに持ち込めばいける」。動じない心を作り、韓国に乗り込む。