高梨沙羅(21=クラレ)が銅メダルを獲得した。1回目で103・5メートルを飛び120・3点をマーク。全体3位で臨んだ2回目のジャンプは103・5メートルを飛び、合計243・8点をマークした。

 表彰式を終えると「最後の最後に一番いいジャンプができた。何よりも日本チームのみんなが下で待っててくれるのがうれしくて。日本チームでいられて良かった」と、解き放たれたような表情で話した。

 メダルをかけた2回目のジャンプ。着地の瞬間、両手を上げてガッツポーズを繰り返した。ゴーグル越しにもわかるほど涙が流れた。4年分の思いがこもったジャンプだった。表彰台では笑顔で手を振り、観客に頭を下げた。

 メダルが確実視されながら4位にとどまったソチから4年。自己最長となる11戦連続未勝利の長いトンネルに突入したまま迎えたリベンジの舞台で輝き、悪夢を振り払った。