ソチ五輪銀の平野歩夢(19=木下グループ)が95・25の高得点を出し3位で決勝進出を決めた。

 1回目に87・50を出して4位に付けると2回目に85・25を出し一時はトップに立った。98・50を出したショーン・ホワイト(米国)、96・75を出したスコッティ・ジェームズ(豪州)にはわずかに及ばなかったが決勝へ向け好発進した。

 平野は「まだ出していない技がある。(決勝へ)とりだめているんで。今日は予選を通ればいいかなと。思った通りにできました」と話した。

 平野には予選では温存した、縦2回転、横4回転する大技「フロントダブルコーク1440(DC14)」がある。

 14日の決勝で大技を繰り出し金メダルを取りにいく。

 ◆平野歩夢(ひらの・あゆむ) 1998年(平10)11月29日、新潟県村上市生まれ。村上一中から開志国際高を経て、現在は日大スポーツ科学部に在学。4歳でスケートボードとスノーボードを始める。13年Xゲームでは史上最年少で2位に。同年8月のW杯初戦では初出場で初優勝。今季はW杯3戦2勝。160センチ、50キロ。

 ◆スノーボード・ハーフパイプ競技メモ

 ▽ルール 雪の斜面を半円状に掘り下げたコースの中で、縁から5~7回ジャンプする高さや回転技の難度、着地を競う。雪上車でつくられた全長約190メートル、深さ6・8メートルのコースを使用する。

 ▽順位決定 予選は2回、決勝は3回演技してベストスコアで争う。6人の審判が1人100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた4人の審判の平均点が得点となる。予選の上位12人が決勝へ進出する。

 ▽日程 女子は12日に予選、13日に決勝。男子は13日に予選、14日に決勝。