世界記録を持つ日本のエース小平奈緒(31=相沢病院)が1分13秒82で銀メダルを、1500メートル銀の高木美帆(23)は1分13秒98で銅メダルを獲得した。

 日本勢では10年バンクーバー大会の長島、加藤以来3度目、女子初のダブル表彰台となった2人が互いをたたえた。高木は8つ年上の小平を「尊敬できる選手の1人。切磋琢磨(せっさたくま)できるのは他の種目にもいい影響がある」。金メダル候補の小平を、中長距離主戦の高木が追い、刺激し合ったことが快挙につながった。小平は、14年ソチ五輪落選からはい上がった高木に対し、「この子がスケートを嫌いにならないといいと思っていた。本当にたくましくなった」と感慨深く話した。今度は、小平が500メートル、高木が団体追い抜きで頂点を狙う。「もう1つ高い段で並びたかった」(小平)と悔いを残しながら、「次はお互い金メダル」と誓った。