男子200メートルでウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)が向かい風0・3メートルの条件下、19秒89で優勝した。五輪3大会連続の短距離3冠を狙うリオ五輪に向けた最後の調整レースで左太もも裏の負傷から順調な回復ぶりを示した。

 今月初めのジャマイカ選手権で負傷して以来のレース。ボルトは「目標は世界記録(19秒19)の更新」とスタートから快調に飛び出したものの「カーブの走りでいつもより苦労した」と196センチの長身を利したスピードに乗り切れなかった。結果を「完璧ではなかったが、ここで勝ったことが大切だ。今季初の200メートルと考えれば悪くない」と受け止めた。

 リオ五輪は100メートル、400メートルリレーを合わせた3種目に出場。3大会連続3冠で「伝説」になる夢へ「最後の五輪。まだ勝利に飢えている。もっと練習が必要だ」と決意を新たにした。