日本オリンピック委員会(JOC)は10日、陸上女子の福島千里(北海道ハイテクAC)が左太もも裏の違和感で12日の100メートル予選を、鈴木亜由子(日本郵政グループ)が左足の違和感で同日の1万メートルを欠場すると発表した。

 回復の時間を確保するために12日のレース出場を見合わせ、福島は15日に予選が始まる200メートル、鈴木は16日の5000メートル予選に専念するとしている。ただし万全の状態で臨めるかどうかは微妙とみられる。

 JOCによると、福島は直前合宿先の米ニュージャージー州プリンストンで6日の練習で違和感を覚えた。鈴木は米コロラド州ボールダーでの合宿で異常を訴えた。

 福島は春にも左太もも裏の張りでレースを欠場したが、6月の日本選手権で100メートルと200メートルの2冠を達成した。昨年の世界選手権5000メートル9位の鈴木は、8位入賞も期待されていた。