第1組に出場した高見沢安珠(20=松山大)は、9分58秒59で予選落ちした。

 スタートからすぐに、レースを引っ張る形で先頭を走っていたが、力の差は歴然だった。徐々に遅れだし、フィニッシュはこの組最下位の17着。9分44秒22の自己ベストにも、早狩実紀が08年北京五輪で出した9分49秒70の日本人五輪最高記録にも、それぞれ及ばなかった。

 世界を体験した高見沢はレース後、テレビのインタビューに「今の自分の力では、世界の選手には全く歯が立たない。(1周目で先頭に立ったのは)挑戦者のつもりで前に出たけど、中間走では、海外の選手と戦う力がついていないことが分かりました」と答えた。今後に向けては「自分の走りが出来ず申し訳ない気持ちですが、この経験を無駄にしないよう前に進みたい」と語った。