東京都の小池百合子知事は21日夜(日本時間22日午前)、リオデジャネイロ五輪の閉会式出席後、NHKの番組に出演した。五輪旗を受け継ぐ「フラッグ・ハンドオーバーセレモニー」に和装で登場したことについて、「ここはやっぱり着物じゃないと、思った」と述べ、勝負服で臨んだ思いを振り返った。

 閉会式は雨の中行われたため、小池氏は「バシッと決めたつもりだったが、旗を(IOCのバッハ会長から)いただいた時に雨が激しくなり、ずぶぬれになりました」と、苦笑いした。

 かなり重いとされる五輪旗の受け取りに備え、筋トレに励んで準備していた小池氏。「旗自体は、見かけよりも重くはないが、その責任たるや、そちらの重さの方がずしっとくる重さがあった」と述べた。

 リオ五輪の大会運営について、「いろんな工夫がされていたり、課題もあったり、東京も学ぶ点があった」と感想を述べた。東京の課題について「会場の問題など、まだ課題はある。仮設でいい場合もあるし、いくらかかるのかもある。(運営費用を)できるだけ透明にしながら進めたい」と、述べた。

 一方で、「我々は、会場にいくらかかるかという話をしているが、最大はアスリートの頑張りだ。アスリートあっての、五輪、パラリンピック。アスリートファーストを絶対に、忘れてはならない」と強調した。