白井健三(19=日体大)が銅メダルを獲得した。前日に行われた得意の床では4位止まりだったが、団体に続いて今大会2個目のメダルとなった。

 予選3位通過だった白井は、決勝1本目の演技で新技「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」に挑み、15・833点の演技を披露。2本目は15・066点をマーク。2本平均で15・449点の高得点だった。平均得点ではドラグレスク(ルーマニア)と並んだが、1本ごとの得点でより高得点を記録した白井が優位だった。

 白井は「とにかく自分が満足できれば、という思いで気持ちよくやった。決勝で新技をやることは決めていた。転倒などあっても悔いはない。決勝で演技できることがうれしかった。(新技に挑んだ)強い決断力が生きましたね。こういった形で練習の頑張りは帰ってくるんだなと思いました」と興奮気味に振り返った。

 白井の1本目の新技は、国際体操連盟により成功と認められれば「シライ2」と命名される見通し。優勝は2本平均で15・691点を記録したリ・ゼグァン(北朝鮮)だった。