三宅宏実(30=いちご)がトータル188キロで銅メダルを獲得した。12年ロンドン五輪銀メダルに続く2大会連続で表彰台に立つ快挙となった。

 スナッチでは81キロを2度失敗。後がない3回目の試技でバランスを崩しながらなんとか81キロを成功させ、8位で望みをつないだ。

 ジャークでは、1回目の試技で105キロを成功。2回目は失敗したが、最後に107キロをクリア。トータルで188キロとなり3位に入った。成功の瞬間、苦しさにゆがんでいた表情が緩み、両手を挙げ、飛び跳ねて喜びを表現。バーベルをいとおしそうに抱いた後、父の義行監督らが待つ輪の中へ駆け出した。晴れやかな笑顔は表彰式でも輝き続けた。

 4度目の五輪となった三宅は、大会前に痛めていた腰の状態が悪化。3日に競技人生で初めて痛み止めの注射を打った。父の義行監督は「90点くらいの練習しかできていない」と話していたが、逆境をはね返しての快挙だった。