東京五輪出場切符を逃した女子マラソンの松田瑞生(24=ダイハツ)が、壇上で大粒の涙をこぼした。

東京五輪日本代表の内定会見が12日、福島県郡山市で行われた。出場内定選手に加え、補欠に回ることになった松田らも登壇。出場権を争った一山麻緒の隣に座った松田は“ワンチーム”の一員として迎える大会への思いや、さらなる目標を聞かれると「正直なところまだ整理がついていないので…」と口にしたところで絶句。大粒の涙がこぼれた。

20秒ほど言葉が続かなかった松田は、「またチャレンジしたいと思います」と声を絞り出した。晴れの会見場で、残酷なほど明暗がくっきり浮かび上がった。

松田は1月の大阪国際女子マラソンで2時間21分47秒で優勝。東京五輪出場に手が届きかけたが、今月の名古屋ウィメンズマラソンで一山がそれを上回る好タイムをマークし、最後の1枚の切符は一山に移った。