国際オリンピック委員会(IOC)は24日、今月3度目の臨時理事会を開き、2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの延期を承認した。安倍首相とバッハ会長が電話会談し、遅くとも21年夏まで1年程度延期することで一致した。

東京五輪の女子20キロ競歩代表に内定している岡田久美子(28=ビックカメラ)は24日、都内で「頑張る。そこに向かってやるしかない」と力を込めた。高温多湿の悪条件だった昨秋の世界選手権(ドーハ)で6位入賞し、暑さ対策の準備を進めていた。「1年後ならば、やってやるぞという気持ち。準備次第でまったく問題はない」と言い切った。1年程度の延期なら調整に大きな問題なさそうだ。

もともと競歩は東京・皇居外苑の内堀通りを周回するコースだった。札幌へのコースの変更も驚いたが、それに続く予想外の展開。「場所が変わった時もだいぶ考えましたけど、時期がずれるとは思わなかった。ビックリですね」と笑う。

開催時期の変更に関するニュースなどを目にすることは「ストレス」と言いつつ「でもテレビっ子だから勝手に見ちゃう。(チャンネルを)変えても、同じ話題をやっているみたいなこともありますし。あまり入れ込んで見ないようにはしていますけど」。2大会連続の五輪に向けて淡々と準備を進めていく。【上田悠太】

◆岡田久美子(おかだ・くみこ)1991年(平3)10月17日、埼玉県上尾市出身。熊谷女子高-立大。今年2月の女子20キロ競歩で日本選手権6連覇を達成し、東京五輪の代表にも内定。16年リオデジャネイロ五輪は16位。158センチ、47・5キロ。